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年越しそば、いつ食べる?年越しそばの歴史や由来、食べ方をご紹介します。

2023/12/12
商品情報

2023年ももうすぐ終わり、皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。大掃除や年賀状の用意、おせちの準備など年内にやるべきことがたくさんありますが、一年の締めに食べるといえば「年越しそば」ですよね。

風物詩としてはすっかりおなじみですが、いったいどのタイミングで食べれば良いのかわからないという疑問を多く見かけます。好きなタイミングでいいじゃないかと思いますが、どんな謂れがあるのか、どんな想いが込められているのか、知ってから食べると年越しそばがもっとおいしくなるかもしれません。

今回のテーマは年末にふさわしい「年越しそば」。その歴史や食べ方について紹介していきます。

江戸時代中期から始まった年越しそばの習慣。

旧暦では月の満ち欠けをもとにカレンダーをつくっていました。新月になる日を1日として、次の新月までは平均29.5日ですので月末は30日となります。その日を江戸時代の人は「三十日・晦日(みそか・つごもり)」と呼んでいました。12月は年の最後の晦日なので「大晦日(おおみそか・おおつごもり)」というわけです。明治6年に太陽暦が導入された現在も、その名残から12月31日のことを「大晦日」といいます。

年越しそばが有名ですが、もともとは「晦日そば」といって、月末に奉公人に蕎麦を振る舞うのが江戸時代の大阪の商家では習慣となっていました。江戸時代の人は言葉遊びや験担ぎが大好きなので、そばは「細くて長い=長生き」「切れやすい=災厄や悪縁を断ち切る」というような意味から月末に食べて、気分も新たに次の月を迎えるという感じで晦日そばは食べられていたようです。

また、江戸時代において蕎麦の原料であるそばの実は栄養価が高く、当時流行していた脚気(かっけ)によく効くと言われていました。確かに脚気はビタミンB1の欠乏で起こる病気で、そばの実にはビタミンB群が多く含まれています。そういった背景もあって、晦日そばが定着したのもあるのでしょう。

明治時代に入って新暦になってからは月末を晦日と呼ぶ習慣がなくなり、晦日そばを食べる習慣も廃れてしまいました。それでも年越しの忙しさ故にサッと食べられる蕎麦が重宝されたのか、年末の大晦日だけは蕎麦を食べる風習が残っています。それがいつしか「年越しそば」と呼ばれるようになったのが謂れです。

お昼?晩?夜食?年越しそば、いつ食べる?問題。

大晦日といえば恒例のテレビ番組を観たり、二年参りに行ったり、里帰りで親戚同士で盛り上がったりといつもより夜遅くまで起きている人が多いのではないでしょうか。なので晩ごはんに蕎麦を食べると中途半端な時間にお腹が空いてしまったり、逆に宴会などでゆっくりご馳走を食べると夜食に蕎麦はちょっと重い…というように、年越しそばを食べるタイミングって意外とむずかしい気がします。

結論から言うと、年越しそばは大晦日の日に食べるものなので、いつ食べても間違いではないです。お昼ごはんでも、晩ごはんでも、夜食でも蕎麦を食べればそれが「年越しそば」です。

ただし、前述したように、晦日そばは「その月に溜まった災厄や悪縁を断ち切って、気分も新たに次の月を迎える」という意味が込められています。年越しそばとなると年単位の話ですから、年が明けてから食べるのはNGです。除夜の鐘を聴きながら蕎麦を食べるのが風流なんだ、という人も、できれば年内に食べ終わるようにしましょう。

調べてみると地域によっては「年越しそばを食べ残すと縁起が悪い(次の年にお金に苦労する)」「年越しそばを食べきると縁起が悪い」と真逆の言い伝えがあるところもあるらしく、どっちなんだ…という感じですが、代々伝わるご家庭の習慣を大事にしていただきたいと思います。

年越しそばの食べ方…森口家はすき焼きのシメ!

年越しそばの食べ方には決まりがありません。もちろんザルでもいいのですが、冬の寒い季節ということもあり、やっぱり温かいお蕎麦でいただくのが一般的でしょう。北海道や京都ならにしんそば、新潟ならへぎそば、福井なら辛味大根のおろしそばなど、その地域ならではの具が入ったお蕎麦を年越しそばにするのも良いと思います。

ちなみに、森口家では大晦日の夜は家族みんなで集まってすき焼きを食べることが伝統行事となっているのですが、何故かシメに入れる麺は決まって森口の「田舎そば」。

森口ではいろんな乾麺をつくっているので、うどんでも中華そばでも良いような気がするのですが、何故か田舎そばと決まっているのです。ですが、すき焼きの甘辛い割り下とツルッとした喉ごしの良い田舎そばがよく合っておいしい!しかも、晩ごはんが蕎麦だけだと物足りない…という年越しそばいつ食べるか問題も鍋のシメなら自然と解決してしまうのでオススメです。

年越しそばに、森口製粉製麺のお蕎麦はいかがですか?

おすすめの田舎そばはロングセラーということもあり、森口家にとっても「お蕎麦といえば田舎そば」というくらい馴染みのある大好きなお蕎麦です。そばの味がしっかりとしつつも、食感はひやむぎやうどんのようにツルツルとしていて食べやすいのが特長の中太麺です。先ほど書いたようにすき焼きの割り下にも相性がよく、いろんな食べ方ができるお蕎麦だと思います。

そして、2018年に「本格蕎麦」を目指して開発した龍野そばもおすすめです。国産小麦と北海道産のそば粉にこだわり、麺切り包丁で切ったような角がしっかりした黒いお蕎麦です。蕎麦にしては細麺なので茹で時間が2分と短くタイパがいいのが自慢です。忙しい大晦日やお酒を呑んだシメにもつくりやすいので、ぜひ年越しそばにつくってみてください。

龍野そばに合わせて、日本丸天醤油株式会社さんと共同開発した特製のそばつゆも取り扱っています。枕崎産かつお節と本醸造醤油をたっぷりと使い、化学調味料無添加、やや甘めのつゆは冷たいお蕎麦にはもちろん、温かいお蕎麦やその他の料理の調味料にも最適です。

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