揖保乃糸のランクを示す帯の色？特徴を知ってお中元ギフトに揖保乃糸を贈ろう！

そうめんの時期到来！お中元にもやっぱり揖保乃糸。

すっかり暖かくなってきましたね。揖保乃糸の里、たつの市も日中は「暑い！」と感じる陽気の日が続いて気持ちが良いです。気温が高くなってくるこれからの季節はそうめんが大活躍。冷水できゅっと締めてツルッといただく冷やしそうめんは、ささっとごはんを済ませたい忙しいときにも、料理をする元気がないときにも、さっぱりしたものが食べたいときにもうってつけ。また、嫌いな人も少ないので、お中元として日頃お世話になっている方への贈り物としても人気です。

さて、今回はこれからのそうめんの季節に向けて、揖保乃糸についてのおさらいです。黒帯と赤帯のほかいろいろ種類がある揖保乃糸について解説します。

帯の色でわかる！揖保乃糸のランクいろいろ。

「揖保乃糸」と一口に言っても、種類がいろいろあります。そうめん以外にもパスタやひやむぎ、うどん、中華麺の揖保乃糸もありますが、そうめんだけでもなんと全部で7種類以上もあるんです。それぞれ太さや材料の小麦によって異なり、それによって食感や風味も少しずつ違うので食べ比べすると面白いかもしれません。

ベーシックな「上級」…赤い帯

揖保乃糸の全生産量のおよそ80％を占めているのが、赤い帯の上級です。スーパーでも袋入りで売られているので、自宅用に手に取る場合はほとんどがこの赤い帯の上級品となります。いろんな種類のある揖保乃糸の中でも一番歴史が古いのもこちらです。

麺の太さは0.7～0.9mmで、一束約400本です。

ギフトに最適な「特級」…黒い帯

贈答用として一番人気なのが黒い帯の特級品です。「特級」というだけあって、製造工程にも厳しい決まりがあります。上級よりもさらに上質な小麦粉を原料として、播州地方で一番寒いと言われる12月から2月の間につくります。特級をつくることができるのは、揖保乃糸を生産している兵庫県手延素麺協同組合が選抜指定した熟練製造者のみ。上級と比べるとややお値段も張りますが、そのぶん繊細な舌触りが絶品！

麺乃太さは0.65～0.7mmで、一束約480本です。

まだまだほかにもある「揖保乃糸」

揖保乃糸をつくっている生産者は約400軒ありますが、その中でも数軒の生産者しかつくることができない「三神」（黒帯に金文字）は揖保乃糸の中でも最高ランクです。その細さはなんと0.55～0.6mmという細さで一束約550本。揖保乃糸はどのランクも一束50gなので、上級の400本と比べるといかに三神や特級が細いかがわかりますよね。茹でるときに折らないように気をつけてください。

そのほかにも、国産小麦だけを使った「縒つむぎ」（紫色の帯）や播州産の粘りが持ち味の小麦ふくほのかと弾力性のある小麦ゆめちからをブレンドした「播州小麦」（緑色の帯）、原料小麦の配合にこだわったギフト専用品の「夢双（むそう）」（青色の帯）、国家資格である製麺技能士がつくった手延べそうめんをじっくり熟成させた「熟成麺」（金色の帯）、そうめんの食感はそのままにひやむぎの太さを実現した「太づくり」（赤紫の帯）など、いろんな揖保乃糸があります。

ランクだけじゃない、知っておきたい揖保乃糸の「ひね」。

揖保乃糸は毎年10月から翌4月にかけてつくられます。生産された年に出荷されるものには表記はありませんが、私たちは「新（しん）」と呼んでいます。新に対して、湿度や温度を徹底管理した専用保管庫で一年熟成させてから販売するものを「ひね（陳）」といいます。

一年経った古米を「ひね米」といったり、成長しすぎた生姜を「ヒネショウガ」といったりします。古くなってしまったもの、古びたものを指す言葉ですが、そうめんは「ひね」が美味しいのです。じめじめ暑い高温多湿の梅雨の時期に、小麦粉の中の酵素が働いて脂質が変化していきます。それがデンプンやタンパク質に影響を与えて、そうめんのコシや舌触りが良くなる現象を「厄（やく）」と呼んでいます。そうめんはひねものがいいと言われるのは厄現象によるものです。

注意したいのは古ければ良いというわけではないところ。揖保乃糸は賞味期限が約3年半と長いものの、保存料は一切使っていない天然食品かつその細さ故に、保存環境に影響されやすい意外とデリケートな食品です。自宅で一年寝かせたからといって厄現象が起きるとは限りませんし、下手をするとカビが生えてしまったり、風味が落ちてしまうので、自宅にある揖保乃糸はできれば一年以内を目安に食べていただくことをおすすめします。

お中元におすすめ！森口製粉製麺の揖保乃糸。

ご自宅用はもちろんのこと、7月はお中元の季節。日頃お世話になっている方に「揖保乃糸の特級のひね」を贈ってみませんか？　森口製粉製麺ではギフト用の木箱に入った特級ひねを18束入から、どどんと大容量の9kgまで取り揃えています。

また、特級なら9kg木箱をそのまま小さくした13束入のミニ木箱がかわいいと人気のほか、12束缶入りの揖保乃糸が新しく仲間入りしました。特級はツヤ消しの黒い缶、上級はピンクの缶、ギフト専用品の夢双は白い缶に入っています。昔ながらの揖保乃糸のパッケージが味わい深く、どの缶もかわいいのでとてもおすすめです。市販の6束300gの袋入り上級品がぴったり2袋入るので、中の揖保乃糸を食べきった後もそうめんの保存容器としてお使いいただけるので便利です。

ギフトは熨斗のほかに、1点100円になりますが送っていただいたお写真を印刷したオリジナルの熨斗や手提げ袋もご用意できますので、ご注文の際にお気軽にお伝えください。揖保乃糸をはじめ、カレー麺などユニークな森口製粉製麺オリジナルの各商品も揃っていますので、是非チェックしてみてくださいね。