お中元やお歳暮など、贈答品としていただくことが多い揖保乃糸。贈答品の手延べそうめんは木箱に入っていることが多く、高級感があって嬉しいですよね。実は揖保乃糸が木箱に入っているのは高級感だけが理由じゃないんです。
今回は贈答品をはじめとした木箱入りの揖保乃糸に注目。前半は木箱に入っている理由、後半は美味しくいただいた後の木箱の再利用法についてご紹介しています。
揖保乃糸をはじめ、乾麺である手延そうめんは湿気が大敵。
いくら長期保存が可能といっても、湿気を含むと味が落ちたりカビが生えてしまうことがあります。それに、少し前に話題になった粉ものに発生したダニによってアレルギー症状を引き起こすパンケーキ症候群も他人事ではありません。ホットケーキミックスやお好み焼き粉など粉ものに多いため、そう呼ばれていますが、それはダニが小麦粉を好むせい。なので、保存の状態が悪ければ、小麦粉を原料とする手延そうめんも虫がわく可能性があり、気をつけなければなりません。
そこで、まだ冷蔵庫や完全密封の方法がなかった時代からずっと重宝されてきたのが木箱です。木箱は防湿性と防虫性に優れているので、古くから手延そうめんだけでなく、お茶やお米、乾麺などの食料品から衣料品の保存などにも利用されてきました。
贈答品に使われる木箱はだいたい揖保乃糸14~52束が入る薄いサイズですが、そうめんがお好きな方によくご利用いただいているサイズにはなんと360束18kgが入っているものも。それだけの量を保存するには、涼しいところに揖保乃糸をまとめて置いておけて、簡単に移動させることができる木箱がとても便利です。
とはいえ、いくら木箱が防湿性、防虫性に優れているからといって、絶対安心というわけではありません。特に一度開封したものは空気に触れるため、保存する場所にはお気をつけください。木箱に入ったままなら、風通しがよく涼しい場所で保管してください。
密閉する袋や容器に移して冷蔵庫で保存する場合は、香りの強いものの近くは避けてください。
いただきものの揖保乃糸を美味しく食べたあと、皆さんは木箱をどうしていますか?
お菓子の缶や空き箱などもそうですが、贈り物は箱も立派で、捨てるにはちょっともったいないと思うことがありますよね。9~18kgの揖保乃糸が入った荒木箱は、昔ながらのデザインなのでレトロで味があり、そのままインテリアの一部として利用される方もいらっしゃいます。荒木箱は欲しいけど、さすがに9kgの揖保乃糸を一度に購入するのは消費できるか不安という方には、大きな荒木箱のデザインはそのままに、13束入りのミニ木箱がおすすめです。レトロ可愛いパッケージで遊び心があると、ご自宅用としても贈り物としても、最近人気を集めています。
そのまま使っても渋くて楽しい木箱ですが、おうち時間が増えている今こそ、揖保乃糸の木箱を使ったリメイクに挑戦するチャンスです。森口製粉製麺のお客さまからも、いろんなアイデアでリメイクを楽しんでいるというお声をいただきます。水性ニスやアクリル絵の具、ネジや工具など、DIYに必要なものは100円ショップやホームセンターで揃えることができます。贈答品用の木箱やミニ木箱なら時間も手間もそんなにかからず、自分好みの箱に仕上げることができるので、ぜひトライしてみてくださいね。
9~18kg用の大きな荒木箱は、中に入っている揖保乃糸も重いので、しっかりとした作りになっていますが、ミニ木箱や贈答品に使われている木箱は接着剤で固定しています。パッケージとして作られているため長期間の使用は想定していませんので、あくまでリメイクは自己責任で行ってください。
トレイや収納ケースとしてリメイクする場合には、接着面を平らな木ネジでしっかり補強してから行うことをおすすめします。
贈答用の揖保乃糸の木箱は、普通の箱として再利用するにはちょっと薄いのですが、だからこそ、壁に掛けるのにちょうどいい厚みです。技術がなくても、そうめんの箱を木枠にお気に入りの布を貼ればファブリックパネルになったり、オークやウォールナットなどの水性ニスを塗るだけで雰囲気のあるボックスにもなります。取っ手を付けるとカフェトレーにもなり、蝶番で蓋をつけて箱側にフックを付けるとアクセサリーや鍵などが掛けられる収納ケースになります。
なかには贈答用木箱を2つ使って引き出しのついた棚、大きな荒木箱を使った棚や箪笥をつくる方もいるようで、アイデアと技術次第でいろんなものに変身できる揖保乃糸の木箱です。捨ててしまう前にぜひいろんなリメイクにチャレンジしてみてください。
森口製粉製麺でも贈答用はもちろんのこと、ミニ木箱や大容量の9kg~18kgのお徳用木箱入りまで、さまざまな木箱入りの揖保乃糸を取り揃えています。贈り物としても、ご自宅用としてもいろいろ楽しめる木箱入り揖保乃糸、用途に合わせてぜひご利用ください。
6kg/揖保乃糸120束入り/幅21cm×奥行43cm×高さ12cm
9kg/揖保乃糸180束入り/幅21cm×奥行43cm×高さ17cm
18kg/揖保乃糸360束入り/幅21cm×奥行63cm×高さ21cm
昔ながらの縄で縛った荒木箱が渋い、大容量の揖保乃糸です。中の揖保乃糸は、赤帯の上級品、黒帯の特級品、さらに黒帯の特級・ひねの3種類から選ぶことができます。「こんなにたくさん!?」と驚かれることもありますが、揖保乃糸の賞味期限は3年半と長く、丈夫な木箱に入っていることから傷みにくく、手延そうめんファンの方々にリピートいただいています。
揖保乃糸13束入り/幅8.5cm×奥行21.5cm×高さ8cm
大きな荒木箱のデザインをそのまま小さくした、最近人気急上昇中のミニ木箱です。小さくてもしっかり縄が掛かっていてレトロかわいいパッケージが自慢です。中の揖保乃糸は黒帯の特級品と赤帯の上級品が選べます。ご自宅用にもギフトにもどちらにもオススメです。
贈答用の化粧木箱のサイズは入っている束数により奥行はさまざまですが、揖保乃糸がぴったり入るサイズなので、幅は約21cm、高さは約4cmくらいなことが多いです。
贈答用の化粧木箱に入った揖保乃糸は、外見の高級感はもちろんのこと、中の揖保乃糸も黒帯の特級品や特級品ひね、小麦粉の配合にこだわった贈答向け限定の「無双」など、ご予算に合わせてバリエーション豊かに揃えています。